はだしのゲン

広島県広島市舟入本町に住む国民学校2年生の主人公・中岡元が1945年8月6日に投下された原爆で父、姉、弟の3人の家族を亡くしながらも、たくましく生きる姿を描いた物語。

中岡元

芸術に国境はないっ
そうじゃ、わしは芸術で世界中の国をとびまわる男になりたい
けちな国境という垣根をとりはらえる男になりたいっ

ち、ちくしょう ドロボウをしなくてはいけないようにしたのは戦争じゃ ピカじゃ 
あいつら悪くないんじゃ 悪くないんじゃ~っ

戦争を終わらせたのは広島、長崎、約30万人以上の死者と生き残った被爆者約37万人の姿じゃ・・・
日本人は広島、長崎の犠牲に感謝せんといけんわい
生き残れて安心して眠れる戦争のない世の中にしたんじゃけえ
いや、世界中の国々も広島、長崎に感謝せんといけんわい
核兵器の恐ろしさを知ったんじゃけえ
地球が滅びる核戦争をふせいでおるんじゃけえ

く、くそ~
友子の命を助けるために習ったお経が死んだ友子に役立つとは思わんかったよ・・・

年の初めに モチくうて~~~
終わりなき世に 下痢をして~~~
松竹ひっくり返して大騒ぎ
祝う今日こそ 悲しけれ~~~

巡査さんもヤミ米を食うとるのになんでわしらをつかまえるんじゃ
ヤミ米を食わんと わしらも巡査さんも死ぬるんじゃ おかしな法律じゃのう

ううう ち、ちくしょう 原爆のやろう ピカのやろう
手でつかみ出せるなら おかあちゃんの体の中にしみこんだピカの放射能の毒を引っ張り出してたたき出してやりたいわい

映画の中でチャップリンが言うたセリフがこたえたよ
「街中で人を殺せば殺人者として死刑になって罰せられるが、
戦場へ行って敵の人間を多く殺すほど勲章をもらって英雄になる」と言うたんじゃ
戦争という理由さえつけばいくらでも人を殺してもええとは・・・本当におかしなことじゃ

中岡大吉

卑怯者、臆病者と言われてもええ、非国民とののしられてもええ
自分の命、人の命を大切に守ることが いちばん勇気のいることなんじゃ

資源のない小さな国の日本は、
平和を守って、世界中と仲良くして、
貿易で生きるしか道はないんだ

踏まれても踏まれても真っ直ぐ伸びる麦のように強くなれ

こんなひどい目にあわされて・・・
戦争を起こした奴は悪いが、
その戦争に協力して有難がる国民一人一人も悪いんじゃ

中岡君江

おまえたちいつもとうさんがいうとった麦になるんだよ
ふまれても ふまれても 強くまっすぐにのびる麦に…
これからどんなにつらくてもこの麦にまけないよう
芽をだして大きな麦になってちょうだいよ

さあ、お前しっかりみておくんだよ、
お前の父さんと姉ちゃんと兄ちゃんを殺した、
戦争の本当の姿を

戦地から帰ってきた人たちは魂が抜けたように無気力になってブラブラしている・・・
無理もないね・・・ 命をかけて必死で国のため戦ってきたんだもの

お前が大きくなったら二度とこんな姿にするんじゃないよ・・・ いいね、いいね・・・

戦争に負けるとわかっていたなら
なぜもう少し早く戦争をやめてくれなかったのかね・・・
せ・・・せめて一週間前に戦争が終わっていたら
広島も長崎も新型爆弾を落とされずに何十万の人たち死なずにすんだのに・・・

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